あるきっかけで、2000年から日本と東南アジアの往復が始まり、地元の人々の自立を応援することに…。NPOの協力を得ながら、ミャンマー人と生活を共にし、互いの得意技&共通点を発見しつつ、無くさないで欲しい現地の人々の心意気と生活文化、あつ~い東南アジアの様子をつづる手作り記。話題が一国だけで留まなくなってきたためリニューアルしました。

けなげに働く Made in Japan 中古ミシン

我々のミシンは全てMade in Japan♪
近頃は、通販する際、検索に必ず「Made in Japan」か、「日本製」を入れて、探したい製品名を入力する。それを求めているからでもあるが、検索に入力される言語の一つも社会現象の一つになる、と思い数年前から一人キャンペーンを行っている。

決して○○製品不買運動、というつもりはない。ただ、日本製品買運動であーる。東南アジアでミャンマー人はじめ、海外メンバーと関わり、日本語を教え、日本/日本製品の素晴らしさをさりげな~く自慢している自分としては、やはりこだわりがある、というところを見せなきゃ。


















実際、ミャンマーでもカンボジアでも、日本製の特に機械類は古くても壊れずよく働く。縫製プロジェクトでもミシン、道具類、糸やジップなどの部品もできるだけ日本製を探す。部品は日本から持ってこなければ、なかなか現地で見つけることは難しい。

しかし、ミシン針は「Made in Japan」と、とりあえず"書かれている"ものしか見当たらない。本当に日本製かどうかは100%保障できないけれど、ミシンがほとんど中古の日本製なので、それにぴったり合うのは日本製ミシン針かもしれない。

中古ミシン屋に行くと、ミシンのボディには、年季の入った会社名がペンキで入れられている。観慈の社名から中国ないし、中国系の会社で使われていたとみられる日本製工業ミシンが多くみられる。購入すると、ミシン屋が鼻歌交じりにシンナーで社名をふき取ってくれる。

「これはとれるけど、日本の会社名は取れないから大丈夫!」と、意味不明のセールストークで楽しませてくれる。調子がよさそうと思って仕入れ、使い始めると、ありゃ?糸立がないや、針の取り付け金具がサイズあってないみたい、抑え金がなかったぞ、ということが発覚する。

ここのミシン屋のおじちゃんができることぐらい、我もできるわい!と、見栄を張って、壊れたミシンから部品を代用したり、ある備品は安全ピンを使って作ったり。それでなかなかちゃんと機能しているので、「どうだ!」と自己満足していたけれど、、、

更に上手がいた・・・!ミャンマー人のミャンモーさんは、足踏みミシンのベルトを手作りしている!通常は皮製で店で買ってくるもの。車輪部分に直径5mmほどの丸い皮の紐を張って足ペダルとミシンを接続しているもの。それを、布ときんちゃく用に使っている紐で作っている。店の皮ひもは1か月に1本摩耗してちぎれてしまうけれど、手作りは長持ちするし切れたらいつでも自分で作れる、ということ。けなげに働くのは、Made in Japanの年代物中古ミシンと、年代物日本人(中古美品)だけではなく、ミャンマー人もなかなかやってくれるのであった。