あるきっかけで、2000年から日本と東南アジアの往復が始まり、地元の人々の自立を応援することに…。NPOの協力を得ながら、ミャンマー人と生活を共にし、互いの得意技&共通点を発見しつつ、無くさないで欲しい現地の人々の心意気と生活文化、あつ~い東南アジアの様子をつづる手作り記。話題が一国だけで留まなくなってきたためリニューアルしました。

邪道?!タナカパウダー

ミャンマーには、タナカシリーズの製品も沢山売られています。
タナカファンデーション、タナカパウダー、タナカクリーム、タナカサンブロック…ect

残念ながら、ミャンマー国内のスーパー、市場の化粧品屋さんなどにあるこの手のものは、昔懐かしい香水のような匂いがプンプンで、顔にぬりたい気分にはなりません。

多くは固形のファンデーション風で、水を付けながら使うとか、パウダー状のものは水に溶かして使うとか。

身近なミャンマー人の女子達も、旅行などで仕方ない時には使うけれど顔にはあまりつけないとのこと。

そういえば、タナカの村の人が、細い枝の先とか、よくない部分はパウダーなんかに使われてる、といってたっけ…。

写真は、バガンという観光客がよく訪れる町にある「タナカ・ミュージアム」。ミュージアムというには小ぶりですが、個人所有の施設らしいです。諸外国の皆さんに我が国が誇る伝統のタナカを知っていただきたい!というオーナーの思いが伝わってきます。

昔の王朝時代に女王様が使っていたチャウピェン(石のすずり様台)やら、全国のタナカ種やら、これは希少だというタナカが展示してあります。どれをみても単なる木にしか見えませんが、違うんでしょうなぁ。磨ってみたい!

観光客目当ての店には観光客用の質だったり値段だったりしますが、ここにあるショップは良心的で、タナカも良さそうです。パウダー類も全て輸出用だそうで。ミャンマー人は質の良いものでもこうした製品は使わないから、だそうです。

よそでは買えません!と言いたいのかもしれませんが、似たり寄ったりの質の悪いものが出回りすぎて地元の人が分からないのかもしれないな。今後は需要があるんじゃないでしょうかね。もっと全国PRしたらいいのに。

こんなパウダーもありました。キメも細かく、それらしく舐めてみたりして、みんなで本物のタナカかどうか、いいものかどうかをチェック。おぉ、これはいい!という素人見解ですが、ミャンマー人女子もこういうものが普通にミャンマーに売られていたら使う人もいるだろうなぁ、でも、コピー製品がすぐに出て見分けられないから無理かなぁ、、、とつぶやいてました。

これらなら日本にもお土産で大丈夫かな。また、ボロボロ落ちて散らかったりムラになって「なんか顔についてるよ」と言われなくていいかしら。

でも…、やっぱし、私は王朝時代の王女さま同様、原木をチャウピェンでスリスリとそれっぽくやるのが楽しいのであった。