あるきっかけで、2000年から日本と東南アジアの往復が始まり、地元の人々の自立を応援することに…。NPOの協力を得ながら、ミャンマー人と生活を共にし、互いの得意技&共通点を発見しつつ、無くさないで欲しい現地の人々の心意気と生活文化、あつ~い東南アジアの様子をつづる手作り記。話題が一国だけで留まなくなってきたためリニューアルしました。

ミャンマー人 ~タナカを語る~

ミャンマー人 ~タナカを語る~

ミャンマー人にとっては、あまりに身近なタナカだけに、自慢げにタナカはいいのよ♪と語るところは、こちらが聞きたいところになかなか届かない。
改めて聞かれてもピンとこないようですが、日常に使っているとあれこれ雑談の中でいろんな「言い伝え」もふくめて情報が得られます。下記は、太字がミャンマー人の意見、その下が筆者のコメントです。


※タナカをTryしてみたい人は、ご自身でご判断してくださいませ。


●(つけると)「涼しい」
 →暑いアジアで顔に水をつけたって涼しく感じるんじゃないかと思ったけれど、
   柑橘種の樹木のためか、たしかに清涼感あります。

●「肌が白くなる」(見える?)
 →朝つけて夜シャワーを浴びると白くなったように見えるのは、汚れが落ちた
   せいかもしれない。(タイの大学の研究では、メラニン色素を抑制する作用は
   あるそうですけれど…)

●「匂いがいい」(自然な樹木の香)
  →本当は白くなったりお化粧気分でつけているんだけれど、これは自然の匂いが
   すがすがしくて良いからつけてるのよ、と、恥ずかしがりのミャンマー人だから
   そういうのかもしれない。
   自然な香りで癒されますが、匂いがいいです!と強調するほどじゃない。

●「虫刺され、かぶれ、すり傷、ニキビ、シミなどにいい」
 →虫刺されのかゆみは止まりませんでしたが、ただれは早く回復、吹き出物には
   よかったなぁ。アセモでかゆくて寝られない~と言っていた日本人の
   来客に試してもらったら、よくねられたわぁ~、ということでした。

朝も、夜寝る時もつけて寝る
 →枕やシーツは粉が散らかって汚れますので要注意。

日焼け防止に顔・手・足に塗る
 →自分で実験中。

ニセモノが多い(タマリンド=赤っぽい)
 →ほんとです。ミャンマー人でも、買い物を頼むと、あぁ~ニセモノだった、
   ということがあります。害はありませんが、石で磨ると赤っぽく、タナカの
   "いい匂い"がしません。どっちかっつーと、樹木くさい。
   ひんやり清涼感もないです。
   

●石の台はコンクリートのものより 石を削って作るものがよい。
 →思ったより見分けが難しい。石は裏側がノミのようなもので削った跡が
    ある、という説もあるけれど、コンクリートで作ったものもそれ風に作って
   あったりする。石はツルツル目が細かいものもザラザラコンクリートみたい
   なものとあるけれど、いずれもタナカを磨った後のペーストが石は柔らかく
   細かい気がします。

細めで木目が詰んだ木が良質
 →…だそうです。目が粗いものは、顔に塗るとザラザラ感が強い。特に
   樹皮の部分を消費し終えて中の方を使うようになったとき、良質なものは
   クリーミーで肌触りがよい。

●肌に問題があって直したい時は、乾燥させたカイエー(花)の
 "やく(雄べの先)"と塩を少々混ぜる。
 →まだ試してません。カイエーの花はゲットしました!