あるきっかけで、2000年から日本と東南アジアの往復が始まり、地元の人々の自立を応援することに…。NPOの協力を得ながら、ミャンマー人と生活を共にし、互いの得意技&共通点を発見しつつ、無くさないで欲しい現地の人々の心意気と生活文化、あつ~い東南アジアの様子をつづる手作り記。話題が一国だけで留まなくなってきたためリニューアルしました。

ミャンマーサンダルが美しいわけ















おしゃれで可愛いパンネッ(サンダル)はミャンマー人の生活には欠かせないアイテムの一つ。ミャンマーに暮らす人なら、持っていない人はいないでしょうし、サンダル以外の履物を持っていない人もほとんどではないでしょうか。

雨季にはビニール製、乾季には布製と履き分けたり、ちょっと割高の皮製なら年中履けて長持ちする、とか、ゴムとスポンジの底によって滑りやすさも違ったり、古タイヤで作った草履もあったりして、ミャンマー人の話を聞くと、沢山揃えたくなります。

年間どれほど生産されているんだろうと思うぐらい国内あちこちどこででも手に入るサンダル。大きな工場で大量生産されていると思ったら大間違いです。

ほとんどが手作りなのですよ。サンダルに限らず、ミャンマー製のものは手作りのものがほとんどです。ただ、ミャンマーで買い物すると、安くて見栄えのするものは、お隣のタイ、中国といった国からの輸入品が多く、その種類も数も年々増えています。


ミャンマーの民主化は誰のためのものなのか、と思うこと近頃多くなってきました。自由や生活の安心はミャンマー人に得てもらいたいものです。ミャンマー人の人柄、国の資源や文化、そして手作りの良さ、どれも失ってもらいたくないものです。得ることには長い年月がかかっても、失うのは瞬く間であることは、人間には止めることができないものなのでしょうかね。






私たちがご縁のあるサンダル会社の内職を請け負ている所で、手作りする様子を見せてもらった時の様子です。

ここは、サンダルの会社がこの村に住む家や仕事場、食事を提供してくれているそうです。とはいえ、立派な社宅ということではありませんが、そこそこの安定収入があり、みんな安心して働けている様子です。

また、従業員全員が全工程を手作りできるように訓練をしているそうで、7人で2日かけて50足が作れるとか。誰かが休んでも他の全員で仕上げることができるということです。

検品や袋詰めは会社の事務所倉庫で行っていますが、会社の従業員も同じように会社敷地内に竹と木で作った簡易住宅があり、そこでみんな生活している様子でした。従業員の家族らしき子供たちも門の開け閉めや掃除など手伝いをしていました。









会社や内職さんのお話を元に、失礼ながら計算してみるに、とても儲かっているように思えない会社ですが、ミャンマーの若い人たちが手に職を付けられ、働いて安定収入があること、生活する場があり会社としても職員の管理をしやすく家族ぐるみで面倒をみる・・・、なんだか一昔前の日本社会に似たところがあるんですね。思わず、「私はロンジーにサンダル履きのミャンマー人が大好きだ!」と、内職さんに大声で伝えて笑われてしまいましたが、いや、ほんとに、素敵な文化だと思うのです。