…すると、すぐ目の前の若いお坊さんが、「あぁ~タナカぁ~?それなら私の実家を案内してあげるよぉ~」と言ったか言わないか、偶然にもタナカ産地のご出身で、なんと住職に許可を得て村に戻り案内して下さることになった。しかも我々はエアコン付のコンディションのよいワゴン車、お坊さんはバス乗り継いで夜に追いかけてきてくださる、と…。ありがたや~~。
ヤンゴンを出発して3時間程度でチャイトーに到着できるようになりました。道路が舗装されるまでは5-6時間はかかっていたと思いますが、あっとういう間です。チャイトーからネピドーまで4時間ぐらい、さらにバガンまでは5時間半ぐらいでしょうか。道路も車も快適になってきたとはいえ、さすがに頭がフラフラしてきます。いやいや、これごときでくたびれてはタナカの森は守れないのじゃ!
・・・さらにさらにバガンからサガイン管区モンユアへ4時間。おぉー暑くなってきたぞ~、クーラーもフル回転。のどがカラカラになるけれど、どうみてもトイレはなさそそうだし、いざって時の木陰は…っと、あぁ、この辺りは茂みになる緑も少ないんだった。ちょっと水分はがまんかなぁー。
注)実際には民家もあり、ミャンマー人は気軽にトイレを貸してくれますし、ガソリンスタンドも増えてます。
おぉ~、お坊さま~♪やっとたどり着いたか、タナカの村!えっ?お坊さん車にはお乗りにならないのですか?
えっ、、バイク…ですか?
あ、まだ先でしたか…。
さらに砂埃をまきちらしながら奥へ奥へと…。いよいよタナカに遭遇かぁ~♪
「あ~~あの石、タナカの石です」
ミャンマー人メンバーが指をさしたのがこれ。
でこぼこ道では、道路を直すための砂利や砂が所々に山になってます。
え?あの石なの?
…へー。
「セメントで固めて作るものは肌に良くない、石の方がいいです」
そうか。あの石か。
ドライバーに申し訳ないぐらい車の底を打ち、ボディーを傷つけほこりまみれにしながら30分。バイクがとまりました!
いぇ~い、タナカの森♪
え…??森? ン?
これ?
タナカの木はこれ??
あぁ~、森…じゃなかったんですか…。
(つづく)