あるきっかけで、2000年から日本と東南アジアの往復が始まり、地元の人々の自立を応援することに…。NPOの協力を得ながら、ミャンマー人と生活を共にし、互いの得意技&共通点を発見しつつ、無くさないで欲しい現地の人々の心意気と生活文化、あつ~い東南アジアの様子をつづる手作り記。話題が一国だけで留まなくなってきたためリニューアルしました。

日本人愛好家 ~タナカを語る~(1)

タナカを使って2400年にもなるという(*ミャンマー・タナカ博物館資料~)ミャンマー人から聞いた現地情報と、タナカを使ってたったの十数年の私が伝授する、タナカの使い方。


【タナカ入手法:現地情報】
ミャンマーへ行って、そのあたり歩いているミャンマー人に聞けばどこのマーケットでも路上でも売ってます。

写真は、タナカの村から近くのパゴダ境内に並ぶ店の様子。

タナカ研究でニセモノが多いことをお知らせしましたが、買う際には、店の人に磨ってみてちょうだいと頼んでみる、ミャンマー人にこれはいいタナカかどうか聞いたらいいです。

匂いが違う、色が違う、見た目からして違う、と人によっては判断もいろいろでしょうけれど。

ちなみに、←の写真左上のように太い大きなタナカを並べているところでは要注意。
棚の真ん中あたりに並べられている太さ程度を目安に。

タナカ農家の話では、こんなに太く育てるには年数もかかり、めったにそういう売り方はしませ~ん、タマリンドーだよ~、と言ってました。



金額目安は4000~7000Kぐらい。タナカの近くの村では、もっと安いです。万が悪くふっかけられるようなことがなければ、です。

ミャンマーからタナカを輸出している会社はあり、タイ、フィリピン、マレーシア、シンガポール、韓国などにも出しているということですから、お土産のタナカをミャンマーから持ち出すのはおそらく問題ないと思われます。出国時にしかられてとり上げられたらすみません。
タナカを輸出している会社が紹介された記事(参考)Myanmar Times

日本に持ち帰ろうと思えば、植物検疫等の問題がありますので要注意ですな。

入手したタナカは、水につけ、たわし等で表面の汚れをよくおとし、一晩水につけた後、数日干すといいそうです。干すときは直射日光や冷房などの風に直接当たらないところで。。。


【タナカすずり石=チャウピェィン:入手法:現地情報】

タナカ同様、ミャンマーどこでもタナカを売っているところにはあります。嘘をつかれるか店の人も知らないか、ということがなければ、店の人に聞いて、石の方がほしいと聞いてみる。

きれいに大きさがそろっているものは型どりしたコンクリート製とも想像しますが、実際にコンクリートで作っているところはまだ見たことありません。

こちらも大きさによりけりでミニサイズなら500Kぐらいであるかもしれませんが、なかなか磨れませ~ん。こちらも数千チャットで売ってます。
お土産にと思う方、そこそこ磨れるサイズはかなりの重さがあることを覚悟してね。
他のお土産を我慢してもゲットしたいかどうか!?ですね。

こちらも、入手後は、しっかりたわし等でこすって、水に1番つけて洗ってくださいね。常に乾いた状態で。ミャンマー人も私も毎日使った後に洗ったりはしませんが、ちゃんと毎日洗う方がいいんでしょうかね。。衛生的には。


【使い方:現地情報】


用意するもの: タナカ、チャウピェィン(石の台)、水

おすすめ方法

1)タナカを水でぬらして湿らせる
 (ちょっと待つといい)

2)石も全体を湿らせる

3)ペットボトルの水を台の中央あたりに水たまりが
  できる程度にちょっとだけたらす




4)タナカを時計と反対周りに石の上でクルクルすべらせ
磨りながらペーストにする。結構力も入れますが、あまり入れすぎるときめが粗くなります。水は加減で足しながら。


<ミャンマー流ペイント派>

作ったタナカペーストを顔全体に伸ばし、しっかりなじませる。

よっぽど大きな石でたっぷり作らない限りは、何度も磨ってペーストを作ります。

指にタナカをとって、顔に好きなようにつけると乾いたら白くペイントのようになります。

少々たっぷり目に、なじませずペイントする感じ。





ミャンマー流はこんな感じ。

乾くと白くペイント風です。

アジアの湿気と暑さの下では気になりませんけれど、乾燥したところなら、干からびて顔がごわごわするでしょう。
















<ファンデーション> 

◎肌につけたら、水分がなくなり、パウダーを付けた時みたいに、サラサラになるまで、手のひらや指でなじませる。

※ちょっとでもタイミングがずれて、なじむ前に乾いたところは白くペイントがのこっちまいます。

◎私は乾燥肌なんで、水溶性のジェル状ローションと手のひらで混ぜて顔にぬりたくります。すると乾燥が防げ、白くのこることが少ないです。湿度の多い国にいる時は、ンなことしませんが。

※肌になじませていると、木の繊維や表皮部分はボロボロと落ちます。
  まわりが散らかりまくるので、洗面台でやってます。

※眉毛には積もります(笑)。乾かしてから指で落とすか水をちょっとつけてとる。

※きめこまかく磨れていたら、スクラブ気分でボロボロと落ちるのが気持ちい~い。

※服につくと白くなるので要注意。(水で洗えば簡単にとれる:私は気にしてない)


※樹皮の部分はゴツゴツして磨りづらいですが、私は一番清涼感があって好きです。中の方に比べてペーストは黄色っぽいです。

※樹皮を使うときは皮がボロボロと落ちますが、それも一緒に上手に磨りつぶして使ってます。ザラザラと固い樹皮も混ざっているので、時々痛い。



樹皮の部分がくるりと一回り終わってしまい、中の白い部分だけのタナカ。ペーストも白い。繊維が多い。






もらったばかりのタナカ、樹皮の部分のタナカ。こんなに色が違うけれど、肌につけたらほどほど白くはなる。
私は色黒なんでちょうどよい。

茶色の樹皮が磨っているうちにつぶれて、使った後のタナカが白く樹皮にのこるようになったら一番いい感じのタナカに!