あるきっかけで、2000年から日本と東南アジアの往復が始まり、地元の人々の自立を応援することに…。NPOの協力を得ながら、ミャンマー人と生活を共にし、互いの得意技&共通点を発見しつつ、無くさないで欲しい現地の人々の心意気と生活文化、あつ~い東南アジアの様子をつづる手作り記。話題が一国だけで留まなくなってきたためリニューアルしました。

自画自賛~自業自得

縫製プロジェクトの強い見方は、日本の協力NPO(2団体)。いわゆるスポンサー、ドナー、支援者である。10数年かけても、縫製プロジェクトだけにかかりきりにはなれない。他にも応援しなければいけない孤児院、村、プロジェクトも地道ながらも毎年継続して行われる。

その中で、現地の人たちと関わり、大事に育てる信頼関係や一人一人の成長に関心を持ちながらできることを全てやるのが自分の個人的なポリシーなので、縫製の方も、年に数回まとめて教える、チェックする・・・というペースでやってきた。

2012年からカンボジアに日本⇔アジアの活動拠点ができたため、縫製プロジェクトも半分をカンボジアに引っ越しさせ、そこでは縫製プロジェクトも通年継続して訓練できることになった。とはいえ、そこでも自分はずっと一緒にはいられない。自分は相変わらず日本とあちこちをウロウロ巡回しながら、頼まれもしない仕事に勤しんでいる。
















従って、協力NPOの協力は不可欠。縫製プロジェクトメンバーの様子や作品を日本の皆さんに紹介してくれたり、材料費や機材、ミャンマー人の滞在費の資金提供をしてもらったり。そうする中、これらNPO団体のみならず、企業からも応援を頂くことにもなってきた。

自分の「あちこちウロウロ戦術」がちょっとでも役に立っているんじゃないかと自画自賛。しかし、お仕事を受けてきては、採寸からパターンから、縫いも仕上げも納品チェックも。。。まだまだ全てにおいて未熟なため、徹夜してでも自分がやらねばならず自業自得。

それでも!こんな状況をご理解頂いたうえで、お仕事をさせて頂けることは、縫製プロジェクトにとっては奇跡ともいえる。

こんな我々に、全国に販路を持つ企業さんからのご依頼とは、はなはだハードルが高い。有難いけれど辞退かな、と思っていた矢先に、縫製プロジェクトのミャンマー人リーダーから、
「できません、は言いたくありません。チャンスはもらったらやってみたいです。会社にダメと言われてもいいから、サンプルだけでも自分達で作ってみたいですが、いいですか?」、
と、昭和時代のビジネスマンのような言葉を聞いて、(やってきてよかったな~)ウルウル感動。
・・・したのもつかの間。
徹夜でパターンを何度も作り直し。・・・やはり、こういう事か。
あぁ、そっか、リーダーは、「できません、は言ってほしくありません」、って言ったんだろうなぁ~っと悟った。