あるきっかけで、2000年から日本と東南アジアの往復が始まり、地元の人々の自立を応援することに…。NPOの協力を得ながら、ミャンマー人と生活を共にし、互いの得意技&共通点を発見しつつ、無くさないで欲しい現地の人々の心意気と生活文化、あつ~い東南アジアの様子をつづる手作り記。話題が一国だけで留まなくなってきたためリニューアルしました。

タナカ研究(3) Thanakha



『タナカ絶滅!?』の仮説を立て、タナカの森と産地を救おう!!・・・と、はるばるやってきましたが、タナカの森…改め、タナカの畑で分かったことをまとめます。



<花>
・ジャスミンに似た小さな香しい白い花が1年に1度、3~4月頃に咲く。








<たね>
・花が咲いた後、5~6月頃、種ができ採取したらすぐ育苗。
(村では小さなビニール袋に田んぼの土を使っていた)
・苗は、1年ほどかけて6~10cm程に育ったら畑の土に移す。





<栽培>
・ほぼ放って置きっぱなし。ほとんど水やりなし。
・牛糞の肥やしをときど~き。無くてもいい。
・暑く乾燥した地に自生もするし栽培もする。
・1エーカーに3000本は植える。
・1本ずつとか、2本ずつとか、大体で・・・。
・花が出る時期のみ虫にやられるので花だけに殺虫剤をまく。
・タナカの間の空いた所でスイカなど作る。
(この村には良質の地下水が出る。この地域全体に豊かにある、ということではない。)

<伐採>
・苗からの場合7年ぐらいで業者が仕入れに来て伐採していく。
・根っこは残して切り、そこから自然に半永久的に自然に生えてくる。
・根を残してからは5年ぐらいで育つ。
・7年たっても2~2.5mそこそこ。
・葉っぱも花もちょろっとあるだけの枯れ木並木のようなタナカ畑。




・・・想像していた『タナカの森』は存在しなかったし、あんまり保全の必要もなさそうで、伸びても日陰にもならないけれど、水がない酷暑の地でもたくましく生えるタナカであった。

村人は5年に1度の収入を待ちながら豆など育て、のんびり平和そうだった。守るどころか、切りたてホヤホヤの本物♪極上タナカをいっぱい頂いてしまった。、