あるきっかけで、2000年から日本と東南アジアの往復が始まり、地元の人々の自立を応援することに…。NPOの協力を得ながら、ミャンマー人と生活を共にし、互いの得意技&共通点を発見しつつ、無くさないで欲しい現地の人々の心意気と生活文化、あつ~い東南アジアの様子をつづる手作り記。話題が一国だけで留まなくなってきたためリニューアルしました。

水道!…、ってこんなんだっけ?

カンボジアでのことですが、ここに越してきて早2年。当時から、町に上水道がつくとかで、土管工事をやってましたが、気が付けば工事の人たちも消えていなくなり、ぱったりと中断。んなことは気にもしてはいませんでしたが…。

この家は井戸水をくみ上げてますから、四六時中くみ上げる電気ポンプの音がウ~ンウ~ンと唸っておりました。蛇口ひねって、熱いシャワーが浴びれるだけ、ありがたや~、ありがたや!と言い聞かせつつ、その匂いと赤茶けた水で生活しておりました。

洗濯物も真っ白!には絶対になりませぬ。いつぞや、日本から来た人が草木染を行ったときのこと。日本では染には媒染としてマグネシウムやら鉄やらを使うそうですが、ここではそんなものが不要でありました。媒染を入れると黒く濁り、色が染まりすぎ。水道の水だけ使えばきれいに出る。しかも色落ち無!

あれ~、どういうこっちゃ?・・・あぁ、そうね、井戸水に鉄分か何かがすでにあるからかな。妙に納得して、このときばかりは、ここの水には感心しました…、が、人体も染まっておるんでしょうな。ここの住人達は、下痢になったって、「ま、下痢は日本にいたってなるし」と、あまり気にしない人たちですけれど。

そんなこんなの毎日がすぎ、今年に入ってこんな話がご近所さんから入ってきた。

水道はすぐ隣町まで来ているのに、この通りには引いてもらえない。いつまで待っても工事は進まないから、この通りの家族が金を出し合って工事をしてもらおうと思う、と。
簡単に言えば、うちも払え、ということ。そして、貧しい家族は少ししか出せず不足分があるから協力してもらえないか、ということ。

うちの人たちはみ~んな何ともないし、水道代タダだから今のままでいいけれど、皆さんが困っている、貧しい人たちが困っていると聞けば仕方ないっす。「中にはお金もっているくせに払わない人もいるから、この通りに水道を通したおりには、その家に引き込む工事は許可しない!」とのこと。ひょえー、こわ~。

おかしな話なんですよ、日本人の感覚では。しかしこれがカンボジアの現実です。ご近所さんに我々が騙されてる、ってことはないです。騙されてるとすれば、この国の人たちみんなかもしれず…。だとしても、何とか自分達の生活は自分達でよくするしかない、という地元の人々には気の毒です、ほんとに。

・・・というわけで、工事は更に2か月待たされ、再開されました。へ~~っ、これだけ?というぐらい、この道路の工事は簡単に終わり。しかし、各家に水道管を通す工事は、そこから更に1か月待たされました。



白はうちのホース。黒が水道管?
やっときたーーっ!!と思ったら、これですわ~。
へっつ?ホース? 何? これが水道管?
へーーー、…そっかぁ。

その工事は、一人のお兄ちゃんが畑を耕すように手で道路を掘り起し、このホース、じゃなくて、水道管?を通して、我が家はめでたく上水道?になったらしい。


うちの前に掘られた溝
どれどれ、どうかな~。ほとんど期待をしていなかったためか、あれ!?石けんが落ちる!と、感動~。
前はいつまでもヌルヌルして、石けんを使えば水を日本の3倍は使わないといかんかったのでっす!
そして、洗った後が臭くない!いつもは洗っても手が臭く、てっきり犬のせいだと決めつけてましたが、いや~ん、ちがったわ♪石けんの香りです!!

そして、シャワ~。おぉー、水圧高い高い!あんなホース…、じゃなくて水道パイプなのに!いいじゃ~~ん。モーターの音ともおさらばし、サビのミストに包まれていた日々ともおさらば♪
気のせいか、シャワー後に鏡を見ると、いつもより白く見える。他のみんなもそうみたい。あれ?焼けてたんじゃないんだーっと、妙に感心・感動の1日でした。

この一連の出来事、やーっぱり変と思うでしょ?はい、変です。

たしか数年前に日本のODAで「浄水場」作って、市内の上水道をカバーしたって言ってたけどなぁ。あぁ、そう、言ってたよなぁー!
その施設をK国の企業が買って、営利目的に使うとかでひともんちゃくありましたなぁ。はい、ありました。それは中止され、これまで通り公営でやることになった、とニュースではやってましたけれど…。こんな風に、いろいろ方法はありますから~。そう、いろいろ方法はある。

ちなみに、ODAでは、支援したことはその国に活用してもらい、ある程度日本が援助したと認知された後は、その施設等がどんな風に利用されてもいい、と言っているそうです。が、ここのご近所さん達はそんな話、知ってるんだろうか。。。
日本政府の支援じゃ足りないところを日本の民間人に追加でやってもらう…、ってことかな。あぁ、そうかもな。はい、やりますよ、やってますって。

そうそう、カンボジアには、「この水は日本の技術で浄水された水です♪」と書かれたボトル水がプノンペンあたりのスーパーに売られてますけれど、日本の技術を高く評価して頂いてありがとうござんす。

でも、カンボジアのみなさん!もしかすると、その水買うなら、うちにきて水道飲んでもらってもいいかもよ~~。んーっと、うちも売るか!




ミャンマーで元旦

2年ぶりに年越しをミャンマーで過ごすことになりました。ミャンマーの正月は4月ですから、西暦が変わるのを祝う"New Year"は、「クリスチャンのもの」と思っている人が多い。

街中では、若者や海外とつながりのある人たち中心に、騒ぎたいがための A Happy New Year!に、カウントダウンを大声で叫んで年を越す人も増えてきています。ヤンゴンの郊外にいると、街のにぎやかさ、大音響のスピーカーからマイクと音楽の音が響いて聞こえ、空に音響効果があるんだろうかと思うぐらいこだまして、騒がしさが伝わってきます。

日本語を勉強している周りの仲間達は、いつもは10時ごろには寝始めるのに、この日は夜中まで何をするでもなく電気がついており、日付が変わると共に「あけましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします」と挨拶はしてくれましたが、引き続き「では、おやすみなさい」と寝てしまいました。

元旦、目が覚めてから、改めて挨拶は交わしたものの、いつもの通りの食事でいつもの通りの日常を過ごし、あっけなくお正月は終わってしまいました。




プノンペンで爆発??!

今日は、なんだか外が賑やか。ゴーン、ボーン、というような鈍く大きな音がマンションに響きわたってます。

今は、カンボジアのプノンペンに所用あって滞在中。とある格安?高層マンションにいます。

建物の中央が15階まで吹き抜けになっているため、下の音は上に行くほど響く。今回は残念ながら?8階で、割とうるさいんですなぁ。
昨夜も隣の道端で、誕生日会が開催されており、爆音の音楽に夜中まで耐えておりました。

今日は、シアヌーク前国王が逝去されて1年、休日だし、これほど前国王を愛するカンボジア人ですから、さすがに爆音パーティーはないだろうと思いきや、大きな物音がうるさい。

夜になると、さらにひどくなり、ベランダに様子を見に行った同行のミャンマー人W君。
どうやらその音は川向うの街中からしているようで、なんだか街の様子が騒々しい。

爆弾のようです。」と、真剣な顔をしてベランダからゆっくりと戻ってきたW君。

へへええっつ??!反対側のベランダから見に行ってみると、それは。。。


これ。









・・・あっ、あああ~、花火です、それは。

ちょうど、W君が見に行ったベランダ側からは、花火自体は見えず、
街の方から煙があがり、ピカピカ、ドンドン‥というもんだから。笑

「ミャンマーでは禁止です」。・・・うーん、そうだよね。
そのうち、楽しめるようになるかもね。

しかし、「爆弾です」と、やけに冷静で、普通な感じで報告してくるあたり。。。
我々が、ほどほどに見慣れたものを、「ああ花火ね~」、というぐらいな感じで、
W君にとっては、「ああ、爆弾ね~」、という感じなのかもしれない。

しばしベランダにくぎ付けで、華やかな花火を眺めていたW君でした。




最強ミャンマー口伝ネット

いくら携帯電話やネットが自由に使えても、携帯普及率が1割にも満たないし、固定電話は3%、ネットに至っては1%という現状。まだまだ有効な連絡手段とはいえず、ごく一部の金持ちと外国人のためものなのでしょうね。

ミャンマーの開発ニュースを聞くたびに、ほのかな期待はしてしまいますが、ミャンマーでお金持ちに友達がいない我々には縁遠い話です。日本で報道されるミャンマー関連ニュースの話題を提供しても、ミャンマー人は、へぇ~。・・・・・・。と会話は続かず笑っておしまい。「自分には関係ない」と思って耳を貸さない、という習慣がしっかり身についてます。

彼らのそれは、無関心なんじゃなくて、期待すればがっかりする、怒りや悲しみといった感情につながるから、嫌なことを言われても「自分には関係ない」、うらやましいことを聞いても「自分には関係ない」で、終わらせてしまうような感じです。ミャンマー人の感情消化の知恵でしょうなぁ。

そんな彼らが、「大いに関係あり!」とばかりに動いてくれる一つが、『口伝ネット』!です。村には、電話屋さんというものが存在し、電話のない人につないでくれる。早くて1時間内、広域をカバーする村なら1日か2日。ミャンマー人には姓、家族名がないのに、本人名でわからない時はお父さんの名前とその息子の●●とか、娘の▲▲、で通じるらしい。

電話屋さんのみならず、困って探しているいるような時には、あちこちの人が協力して探してくれるのであった。関係あったの?という人までが、自分事のようにつながっている様子はびっくり。電話もネットもない相手と、何の約束もしてなくても、連絡が着く、という最強口伝ネットがあるのでした。

更にびっくりなのは、「夢にでてきて電話屋の前で待ってた」とか、「お坊さんのところに行ったら伝言があった」とか…。そういう話もめずらしくないんですな。う~ん、パゴダの上の先がネットアンテナのように見えてきた…。


ロックミシンのご提供

ブログをご覧頂いている方より、家で眠っているロックミシンがあるけれど役立てられないか、とのご連絡を頂きました。

ブログはもちろん、ミャンマーのことや、アジアの事、不便な環境での手作り等に関心があり、ご縁ある方に情報提供できれば、と思い書いていますが、どこの者とも正体を明かさぬままのブログ主に御心ある御申出を頂き、本当に嬉しい限りです。

何度かやり取りをさせて頂いた後、8月にミャンマーにいた時に、発送をして下さったとのこと。私がちょうど足踏みミシンを1台買い足した頃でした。早速みんなにも伝えて、喜びを共有させて頂きました。発送して頂いたのは、ご縁ある広島県の里山にある活動拠点で、実際に頂いたロックミシンがアジアで活躍するのはいつの日のことか分かりませんが、なんとか今年中にカンボジアまで持参したいと考えています。

ロックミシンを送ってくださったY様!ありがとうございました。♪


ミャンマーを訪れた時に滞在する拠点には、ミシンが1台あります。他のミシンは全て、縫製チームのメンバーが自宅で内職ができるようにそれぞれの家に持ち帰らせています。新しい作品の見本を作ったり、縫製の指導を行う時、または急いで何か作る必要がある時のために置いている『電動ミシン!』です!

・・・が、動きませ~ん。このところニュースをにぎわしているミャンマーの経済発展は、きっと他の国の話にちがいない、と思うようにしております。停電、は、ありますよ。そりゃあ、カンボジアだって、スリランカだってあります。日本だって東京にいた時、計画ですけれど停電ありますもん。

しかし、電気はあれど、この電気の安定のなさは、どうしましょう。時に電灯がチカチカして、電球がないのかしら、と思いきや、全館の全電球が同じように、強くなったり弱くなったりをチカチカ繰り返すんですね。ミャンマー人は「ミャンマーのカラオケ屋です!」と言って笑ってますけれど。こんな薄暗い白い蛍光灯がチカチカするようなのがカラオケなの?と聞くと、「行ったことありませんけど」…。笑

あっそう、イメージね、イメージ。
そしてそのカラオケ屋さんのような電気の下、ミシンを踏んでも、ブゥウ~~~~ンと鈍い音をたてるだけで、一向に針が進みません。急いで今作らなきゃいけないのに~、もうすぐ出発だー!こうなりゃ仕方ない、電動の手動です。私は縫い係、一人が手伝ってミシンのはずみ車(ミシンの右についている針を送る時くるくる回すところ)を手で回しながら縫い上げたのでした。

んなもん!手で縫った方が早いじゃんか!と愚痴りたくなるところをおさえて、「これではすぐに作業できないから困るわねー。足踏みがやっぱりいいわよね~」と、心の中ではムキになって、ミシン屋に出発。・・・ところが、このところの車両増加でヤンゴンの道路はどうにもならない混雑ぶり。拠点から1時間かからなかったヤンゴンも、今では2時間以上かかります。陸橋ができたりしてますが、何の助けにもならないほどの混雑。町の中も人で混雑。卸屋さん街を抜けるのに、それまで5分とかからなかったのに30分もかかる。

おなじみのミシン屋さんも大盛況で人がいっぱいで中に入るのも汗だくです。やっとの思いでクラッシックスタイルの「Singerの足踏み!」をゲット。電動を足踏みに改造とか、足踏みにモーター付けてみた、といった改造版ではなく、元祖足踏み!です。台付で5年前は4~5000円で買えていたものが3倍以上の値段。戻った時は外はまっくら、薄暗いカラオケ電灯の下、パタパタと足踏みミシンを踏み、急ぎのサンプルを仕上げることができました。

これで次に戻ってくる数か月先まで、みんなの仕事ができる。頂いたロックミシンは、ひとまずカンボジアで活用させて頂いて、いつの日か、ミャンマーにもってきてダダダダーッと縫ってみたいものです。

※この様子は、あくまでも拠点内のできごとで、ミャンマー全域ではありません。立派に縫製工場を稼働させているところは沢山あると思います♪