あるきっかけで、2000年から日本と東南アジアの往復が始まり、地元の人々の自立を応援することに…。NPOの協力を得ながら、ミャンマー人と生活を共にし、互いの得意技&共通点を発見しつつ、無くさないで欲しい現地の人々の心意気と生活文化、あつ~い東南アジアの様子をつづる手作り記。話題が一国だけで留まなくなってきたためリニューアルしました。
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シャンコットン

勝手に我々が命名した生地に「シャンコットン」がある。
ミャンマーで仕入れられるミャンマーらしい生地の代表はロンジーだが、地方の民族衣装に使われるコットン生地もなかなか素敵である。

素朴なナチュラル感覚が好きな人にはたまらない温かさ、柔らかさがある、ごっついガーゼ(?!)のような生地だが、町はずれの工場や田舎の村で手織り、又はふる~~い年代物の日本製織り機で半手作業で織られている。




























日本の織機



素材は国内産の綿で紡がれた糸だけれど、機械も古く撚りが甘いのでざっくり柔らかだがやっぱり弱い。しかしながら、なんだか懐かしい手触り感は、他の生地では味わえない。近頃(見つけるのは難しくなったけど)の日本製の生地には素晴らしい技術進化が感じられ、さすがー、と嬉しくなってしまうこともあるけれど、どちらにもなぜか似た喜び感がある。

一方で、ミャンマーでもカンボジアでも市場に出回っているお手頃生地にそれは感じられない。そこそこレベルで収まる感じ。最後には、安いからまあいいや、かな。

何が足りないか、技術的なことは分からないが、やはり人の手間というか、努力というか、そういう意識が感じられるものは何でも同じかと。「心」になんとかこじつけたい主観的な意見でしかないかもしれないが、理屈はどうあれ、やっぱり好きなものは好きとしかいえない。
















もちろん、くら~い工場で、見るからに効率が良いとは言えない古くて巨大な機械でひっそり生産しているお姉さん達の姿やら、まる1日かけて移動しなけりゃたどり着けないような田舎で、カタカタと手織りしているおばあちゃんたちの姿をみれば、しみじみした気分にもなるかもしれないけれど。・・・そのように見れば、ね。


しかし、少なくとも自分には、どんなに大変でも悲壮感を感じさせられることがない、タフでつよ~いミャンマー人しかしらないので、どこまでも地道な彼女たちに、「おぉーー、がんばってちょうだいねー」と、応援したくなるし、「よーし、我らもがんばるぞー」と元気をもらって、どこか自分達と共通点を感じられるところから仕入れたいだけ。






ロンジーのはき方(女性・日本人用パターン)

縫製プロジェクトで作るロンジーは、外国人向けに仕立ててあるので、ずれたことさえも気づかずストンと落ちた後にありゃりゃ!ということがないロンジー。


ちょっとしたコツを覚えれば、着崩れせず、ウエストすっきり、腰高・足長・おしとやか?に見えるよう着こなせる。くるぶしまでの長さであわせるのが美しく、丈が長いせいか、冬は暖か、夏は涼しく軽快。筒状なので、めくれたり、はだけたりはしない。

1)ミャンマー人なら頭からかぶる。
我々は足から。
(?なぜでしょう…。自然にやっぱり、足から…だよな)













2)右前になるように、まず左側のひもをもって右の脇に合わせる。

<ポイント>
この時、スカートの開きを右の脇にあわせるようにする。フリーサイズなので、自分の体にあう位置を覚えておくと、きれいにさっさと着れる。









3)右を上にあわせて左脇に合わせる。
この時、紐を少し上にあげ気味にした後、外に向かってひねると裾がきれい!





左側も紐といっしょに、生地も少し上にキュッと持ち上げ、持ち上げた生地を下に巻き込むようにすると、裾がきれいにおさまる。

紐をウエストに巻いて、適当な位置で結び、
シャツやブラウスとコーディネート♪


ウエストすっきり、
後ろもすっきり♪












足さばきが気になるのも最初だけで、自転車に乗っても、少々お行儀が悪くとも、なぜだかおしとやかに見えてしまうロンジー。エキゾチックでどこか着物に似た美しさがある日本人に似合う民族衣装。

ロンジーがよい

ミャンマーの現地の人たちがはきこなすロンジーは筒型。長方形の布を二つに折った状態で縫ってあるだけ。女性は着物風に一方を(通常は)体の左脇に合わせてウエストに布の端を入れ込む。生地はぎゅ~っと引っ張ってねじ込む?感じですが、はきこなしているうちに体型にあった生地の伸び具合になっている。体型、サイズも全く選びません。

男性は、前で生地の両端をねじって止めてますが、若干人によって違ったり、しっかり止まる方法、前がすっきり見える方法から、短くはいたり、作業のときはパンツ状にしたりと自由自在。時には荷物を運ぶ際の風呂敷替わりにもなる。頭からひっかけて後ろに荷物を載せたり。

















また、暑くて乾季の数か月以外は湿気もたっぷりなため、そうそうずれてはこない。ずれたって、一瞬のうちにパッパっと直してしまう。あざやかー。

はきこなしは自由自在♪











子どもから、お年寄りまで…、田舎でも街でも。












老若男女、民族衣装、おしゃれ着から作業着まで!













こんなに素敵なロンジーだが、近頃はロンジーをはかない人が街中で増えている。かっこ悪いとさえ思っている若者も少なくなく、残念なこと。蒸し暑く照りつける太陽の元、ジーパンを腰からずらし裾をダボダボにして着こなし?歩いている若者を見ると、やめときゃいいのになーと勝手なことをつい思ってしまう。

手洗いしてもすぐ乾き、カバンにも小さくしまえ、涼しく快適でおしゃれな上、スタイルよく見えるロンジーが一番なのになぁ。

生地の卸市場でも、ロンジー店が減少傾向にある。ミンガラマーケットなどは数年前まで3フロア分ぐらいは全てロンジー屋だったのに、今は1フロアーの中でもロンジー屋を探す方が苦労する。また、ミャンマー製のコットンロンジーが減り、合繊、しかもナイロン混の明らかにどこかの外国から入ってきたようなロンジーしかなく、ミシン刺繍も質が悪い。

近頃は、国内産のものより○国製の生地が安くて良いから(自分は決して「質が良い」とは思わないが、パッと見たデザインがよさそうに見えるから?)と、ミャンマー製品が少なくなっている。これからますます世界とつながるミャンマーになっていくとともに、なくさないでもらいたいのは「本来の美しさ」。どこの国にも言えることだろうとは思う。我が国日本の反省点をつい投影して勝手なことを言いたくなる。



嬉し楽し♪ロンジー生地仕入れ

カンボジアでは半年に1度、ミャンマーではこまめに4度ほど、縫製プロジェクトで生地を仕入れる。ミャンマーでは、かれこれ6年来のお付き合いになる民族織物の店に行き、お姉さんとああでもない、こうでもない、と色鮮やかな新作ロンジー(ミャンマーの民族衣装・腰巻スカート)生地を広げて品定めする。

ミャンマーらしい生地は、何と言ってもこのロンジー生地だが、おもしろいことに店で売っているのは2ヤード(1.8m)に切ってある。絶対に、切ってある。日常着のロンジーを生地で買ってすぐ縫えるように、切ってあるのだ。また、同じ色・デザインのロンジーは一つの店で、多くて4枚ぐらいしか手に入らない。卸マーケットで売られているのは、10枚1組だが、色が全部違うアソート売り。しかも適当なアソートなので、アソートを2セット=同じ色が2枚ずつとは限らない。

















もちろん、機械織りなので、工場に行けばロール状だとは想像するけれど、色も微妙に多数ある。これはきっと、おしゃれなミャンマー人が「あの子と一緒のロンジーじゃ嫌!」という女心じゃないかと思われる。と、言っても、街中の金持ち&若者以外は、全国どこへ行ってもそろいにそろってロンジースタイルなのだが。ロンジー以外は目立つ・・・し、最近はロンジーはかない子増えたな~と思うけれど、目立たないだけでやっぱりロンジーが主流。
















ロール生地もあるが、ほとんどは中国やタイなどからの輸入生地で、ミャンマーらしく美しい、カワイイ生地はやっぱりロンジー用である。このロンジー1着分(1.8m)で、約200~300枚分を一度に仕入れる。

当初は、ロンジーのみ作成。次第にこの1.8m内で作れるアイテムを考え、パンツ、ブラウス類といろいろできるようになってきた。生地を仕入れてきたら、この生地で何を作るか、一つ一つ決める。決めた生地で決めたものが決めた数だけ作られることをクリアするのに数年。



今では生地番号・色名・サイズを1,2日のうちにファイルに整理しネットで共有できるようになってきた!工場があるわけでなし、取引販売しているわけでもないので、何に必要、ということでもないけれど、一つ一つできることを増やしていくべし。