あるきっかけで、2000年から日本と東南アジアの往復が始まり、地元の人々の自立を応援することに…。NPOの協力を得ながら、ミャンマー人と生活を共にし、互いの得意技&共通点を発見しつつ、無くさないで欲しい現地の人々の心意気と生活文化、あつ~い東南アジアの様子をつづる手作り記。話題が一国だけで留まなくなってきたためリニューアルしました。

宗教対立はほんとう?

このところ、ニュースで紹介されることも多くなったミャンマーですが、とかく耳につくのは「宗教対立、紛争」という表現。隣にいるミャンマー人とは、なんでかね~とよく話にします。

私が知る限り、また私の知るミャンマー人(仏教徒ばかりではありますが…)の主観ではありますけれどね、ケンカした人が仏教徒とイスラム教徒だったから「宗教対立」と言われているのかなーと。

少なくとも知っている村や施設では、異民族であろうが異宗教であろうが、雑居しているのがミャンマーです。そりゃあ絶対数が多い方が優勢とみられるかもしれないし、時には民族の事となれば、ヒートアップして主張が繰り広げられることも目にはしてきましたよ。以前、異なる民族の子たちとほんの1-2年ですが共に過ごしたことがあります。でも、それを「民族対立、民族紛争」とは、私はもちろん言いません。

村ではイベントと言えば仏教のお寺中心が多くて、村の人たちの楽しみの一つ。何教であっても、村の人はそれに参加して、お寺に行けばお寺のしきたりでお坊さんにも挨拶する、というのが村だけどなー、と同居人のW君。W君たちを連れて時々キリスト系の施設に行きますが、そこへ行けばいったでそこのやり方を尊重、当たり前です。ちなみに、ミャンマーにも、「郷に入っては郷に従え」、ということわざがありまーす。

また、買い物するなら店を探せばおのずとイスラム系、ヒンドゥー系という事も少なくなく、彼らは仕事熱心で、サービスもしっかりしてくれます。私たちの行くお寺には、インド系?の方達だと思いますが、お寺に奉仕されているので仏教徒だと思います。何族何宗教に関わらず、みなさん普通に生活され協力しあっている様子。

ミャンマーでは昔から、村の問題は村全員で解決、解決ができず問題起こしたら、村の全員引っ越し~~!という責任の取らせ方もあるためか、一致団結するのはすごい。(そして、普段温厚な分か…時にキレると恐ろしくムキになる…ないしょ!)そこには何教とか民族は関係ないですよ。悪い奴がでてきたら、男衆は総出でよっしゃーーと繰り出していきます。普通ですよ、村では。昔の日本もそうだったかな、と思います。

宗教対立、宗教紛争、というのは、明らかに宗教のために戦う、争う、それを目的にケンカする、ってことじゃないのかと思いますが。あいつが悪いことした、よっしゃお仕置きじゃ~と始まると、外から見てあれはこれが原因でこうなったから、右は仏教徒(大多数だった、という話かもしれないし)、左はイスラム教徒だった、ゆえに●●対立!、xx紛争!と言っているだけなんじゃないのかな。

そして、昨今のグローバル化やら民主化で、情報が外からも中からも行き来しやすくなって、メディアやら巷の伝達ゲーム(スマホ等のソーシャル系サービス…)も簡単に手出しできるようになってきたため、そのつもりじゃなかった人たちも、その気になってしまってる、とも言えないかなと思うところ。

また、***ギャ族については、学校で学習する民族マップにも出てこず、どこから発生したかルーツも分からない。どうやら外国から出稼ぎにきたとかで住み着いている不法滞在の人たち…らしい、という噂ぐらいしか認識ない、という事らしいです。これも外からの情報で、へーっと気づいた感じ。これは別件なはずですが、一緒に報道されて、あたかも宗教間の問題のように見えますな。

もちろん、ご本人たちも大変でしょうし、お気の毒ではありますが、長らく合法?の先住民族の人たちでも、生活が大変で戸籍整備もうまくできてない環境だった国ですから、あれこれ注文つけて騒ぎ立てても正しい解決方向には行かないのでは?気の毒ですなぁ。

とかく欧米思考、人権なんとか国際機関の言い分というものは素直に受け止められず、またそれに影響されたメディアの報道ならば、あたしゃー疑問符つけまっす。